暑い夏に毎日オーブンでつくった料理とは?

もう夏も終わりなので、今さらだけれど、暑い夏の期間に役立つ料理をご紹介しよう。

暑い日は、食べる気がしないということもあるが、それよりも厄介なのは、「つくる気がしない」ということだ。キッチンはとにかく暑い。ガスコンロで火を使うし、電気鍋や炊飯器、冷蔵庫からの放熱が絶えない。うちの場合、クーラーから遠く、小さいけれど西日が当たる窓があるので、夕方のご飯づくりは汗ダラダラになる。毎日、夕食づくりは戦場だ。

そんなわけで、必然として、できるだけ火を使う時間が少なくてすむ献立が多くなる。なるべくキッチンで過ごす時間を少なくするため、簡単にできて手のかからないものになってしまうのだ。買ってくるだけの刺身料理、生野菜サラダ、汁物も冷製のもの。火を使う時間が短くてすむそうめんは、毎日の定番ランチに。

楽で火を使わない料理はいいけれど、冷たいものばかり摂るのは、暑い夏でも体によくない。偏った献立は、栄養バランスもいまいちだ。なんとか、バランスよく体を冷やさない料理を、ヘトヘトにならずにつくれないか?もちろん、美味しくないといけない。

話は変わるが、去年、電子レンジオーブンを処分した。電子レンジの悪影響はいろいろ言われているが、賛成派の意見もあるし、何が本当かわからない。それよりも気になるのは、電子レンジでつくる料理の味があまり好きではないこと。便利さとの葛藤の末、電子レンジを処分した。最初は電子レンジのない不便さを感じたが、無いなら無いなりに、工夫をするので今は全く困っていない。残り物が出ないような量に加減したり、冷めても美味しいおかずを作ることが増えた。ひやご飯は、蒸しなおすととても美味しい。電子レンジより手間はかかるが、慣れると美味しい方がいいと思える。

電子レンジのない生活は不便なようでも大丈夫だとわかった。それより、年に数回しか使っていなかったオーブン機能がなくなったことが問題だった。たまにつくるグラタンなど、オーブン料理ができなくなってしまう。そこで、電子レンジの処分と同時にコンベクションオーブンを購入した。

ここで話は戻るのだが、火を使わなくても栄養バランスのとれたあたたかい料理をつくるのに、オーブンがとても役立ったのだ。ほぼ毎晩オーブンでつくったのは、焼き野菜。家にある野菜をざく切りして、ニトスキに並べてオリーブオイルをかけて、オーブンに入れるだけ。10分ほどで出して、塩やひしおをつけていただく。そのままで食べても美味しい。野菜の甘みがしっかりと出たすごいご馳走になる。今年は、淡路島産の玉ねぎを山のようにもらったので、毎晩玉ねぎを1つ以上食べていたが全く飽きない味だ。玉ねぎは生だと、スライスにしても、1つを食べきることは難しいと思うが、オーブンで焼くとぺろっといける。パプリカやズッキーニ、アスパラやきのこも美味しい。野菜の種類を変えたり、少しスパイスを効かせて焼いたり、添える調味料を変えることで、無限の組み合わせができる。

下ごしらえが楽で、手間がかからず、栄養抜群で美味しい最強の料理である。オーブンのスイッチ入れたら、あとは、キッチンから離れられるので、汗ダラダラにもならない魔法のレシピだ。グラタンくらいにしか使えてなかったオーブンも、毎日フル回転だった。

焼き野菜以外にも、簡単で美味しいオーブン料理をいくつか見つけ、ぐるぐると回すことで、今年の夏は乗り切った。中でも我が家で評判だったレシピを1つご紹介しよう。知人の奥様がブログに載せていたもので、やってみたらとても美味しかった。レシピはこちら。簡単だし、材料もたいてい家にあるものだ。豆腐メインだから、体にもお財布にもやさしい。ブログの文章もわかりやすく、上手にまとまっているので一読していただくと良いと思う。

電子レンジを処分したおかげで、結果的にオーブンを使いこなすことになった。一体型の電子レンジオーブンは便利なようだけど、結局、電子レンジとしてしか使わない。電子レンジとして使っていれば、オーブンが使えないので、オーブンを使おうという発想がなくなってしまう。まさか、真夏の暑さをオーブンに助けられることになるとは思わなかった。

オーブン=手間のかかる料理というイメージだったが、シンプルで美味しい料理が簡単につくれるのだ。すっかり普段使いできるようになったので、夏が終わっても続けて大活躍してもらおうと思っている。

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士