身土不二と一物全体~マクロビオティックの極意を学んできました。

陰陽について知ろうと思ったら、たまたまマクロビオティックにたどり着いた!

先日、マクロビオティックの極意についての基礎講座に参加してきました。

いつもいろんなことを教えてくれる鍼灸師の西下圭一先生(以下、圭兄)が講師をされるということ、ちょうどマクロビの基礎講座として「陰陽」のお話だったこと、聞いてみたい要素がたくさんあったので、全3回のうち途中だったにも関わらず、2回目から参加しています。
今回は、全3回の最終回でして、「本質を理解し、活かしていく~身土不二と一物全体~」という内容で大変興味深く楽しみにしてました。
2回目の陰陽のお話の時も非常に勉強になったので、後日まとめますね。

「身土不二」とはあらゆる生命現象はその風土の産物であり、身体とその土地は同じということ。

「しんどふじ」とは、ざっくり表現すると地産池消のような意味です。「生活しているその土地にできる、その季節のもの」を「正しく」食べることが、心身の健康の大条件とのこと。
自然のリズムと身体が調和し、健康に暮らせるという考えです。便利になったからと言って自然の摂理に反する不自然なことをするのはあまり体によくないのです。流通が発達した現代では、地球の裏側の食べ物が近所のスーパーで売られていたりしますが、せめて日本の中でできたものを消費するようにしたいと思います。
例えば、寒い地域の人が暑い地域のものを食べるのは不自然だし体に合わない。極端に体を冷やすバナナを寒冷地の人が食べると体が冷えて具合が悪くなるように。それに、異なる季節のものは不自然な加工を施されてますね。科学技術で作られた野菜は、本来の土地のパワーを持ち合わせていませんし、体もびっくりするでしょう。

「一物全体」とは、食べ物まるごとで一つの命であると考え、イノチを丸ごといただく感謝の気持ち。

「いちぶつぜんたい」はホールフードのイメージです。丸ごと食べてやっと一つのバランスがとれた栄養をいただけるということ。自然のままの農産物に人間の手が施されるほどホールフードから遠ざかって、バランスが悪くなります。
例えば白米より玄米の方が体に良いと言われてますね。栄養成分の比較でも、明らかに白米より玄米のほうが様々な栄養価が高く、体内に入った毒素を排出する働きも強いのです。
そして、決定的な違いは生命力です。玄米は状況が整えば発芽できるのです。この生命力は白米にはありません。イノチをいただいて、私たちのイノチが育つのだと思います。野菜もヘタや皮、根なども全てをひっくるめて一つのイノチであり栄養素なので、何かを取り除くと栄養価としてはバランスが崩れます。まるごと摂取できるよう工夫したいですね。一時期流行っていたべジブロスを作って、野菜の隅々まで頂きたいと思いました。

基本を知ることで迷わなくなる。

圭兄のお話は、具体性と抽象性をうまく組み合わせて進んで行き、大変勉強になりました。1番の収穫は大元の基本を知ることで、食べるということに関して「迷わなくなる」ことですね。
情報化社会ですから、膨大な情報にアップアップして何が正しいかわからなくなるのですが、基本的な考え方さえわかれば、その場その場で情報を判断できます。本質を知ることによって、些末な情報に振り回されなくなることが、とてもありがたい学びでした。

この講義での学びはまだまだたくさんあるので、別にまたまとめたいと思います。

Vegetables

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士