テニス界絶対王者が明かす人生好転の設計図。
第2集団でもがくテニスプレーヤーだったジョコビッチが食事を変えたことで一流の選手になったという内容の本です。
主にグルテンフリーの食事について書かれていますが、単に「小麦をやめろ!」というだけの浅はかな書ではありません。
食事というものに向き合う姿勢や、様々な物事への向き合い方・考え方が書かれています。一流のアスリートでなくても参考にできる箇所がたくさんあるなかなかの良書でした。
ストイックな一流アスリートの生活が垣間見れる。
なぜジョコビッチが食事改善したのかということも気になったけど、生い立ち、環境、1日や1年の生活についてとても興味深く読みました。
彼が1週間にどんな栄養素をとっているかが具体的に記載されています。取り組んでいる運動や、時間の使い方も非常に面白い。
彼の主張は奇をてらったものではなく、オープンマインドで挑戦し続けることの大切さを幾度となく語っている。
そして、食事に関しては、「ジョコビッチと同じ食事をしろ」というのではなく、「自分の体の声を聞く」ことが重要と。
まずは14日間グルテンフリーの生活を送り、自分で自分の体の状態を確認してみるように主張しています。
頭ごなしに、「これを食べろ!あれはやめとけ!」というのではなく、体の声を聞けというのはとても共感できますね。
何を食べるかも大事だか、「いつどのように食べるか」が大切。
本の中に内臓の修復についての記述があります。例えば、胃は午前7~9時なので朝食を摂るには最適の時間だとか。
内臓の1日の動きを考えると、早寝早起きや睡眠の重要性、朝日を浴びることの意味もよく理解できます。
食事は「情報」と語るジョコビッチは、食事との向き合い方にルールをもうけています。
①ゆっくり意識的に食べよ。②肉体に明快な支持を出せ。③前向きであれ。④量ではなく、質を求めよ。
食事を通して自分の体とじっくり対話しているのだと思いました。
自分の目で確かめる重要性。
情報社会の現代は、食に関する情報も溢れかえっています。私は奈良漬のネットショップを運営していることもあり、食に関してはわりといろいろと考える方だと思いますが、自分に軸がないと流されまくるんですよね。
例えば、ヨーグルトが良いと聞くとヨーグルトばかり食べ、ヨーグルトが悪いという情報を見つけたら一切食べなくなる、など。あまりに情報がありすぎて、本当のことってわからない。
それに、今は正しいと思われていることも、1年後には誤りだった、なんて研究結果が出る可能性は大いにあるのです。
そう考えると、食事としっかり向き合って、自分の体と向き合って、オープンマインドで俯瞰していくことは誰にとっても必要なこと。
自分で判断できる感覚と考え方を持っておきたいですね。それは食事だけではないと思うけれど、食事の見直しだけで超一流になれるなんて、やっぱりすごい!
マインドフルネスで成功する。
最近よく耳にする「マインドフルネス」は、瞑想の一種で鍵は客観性。このマインドフルネスによって彼は成功のエネルギーを得ている。
マインドフルネスの専門書ではないので、詳細は記載されていないが、このあたりについてもっと学びたいと思います。
この本の裏の主張は思考・肉体・魂をつなげることの重要性について語られているのだと感じました。
成功するには、基本的なことと向き合って実行することなのかもしれません。