新しい仕事のやり方を「スクラム」から学ぶ!

メンターから薦められた著書「スクラム」で仕事のスピードを4倍にする

先日、メンターから読んでおくようにと薦められたのが「スクラム」という本。ここ数か月、いろんなチームで仕事をすることが増え、仕事のやりとりに迷うことも多かったので、早速読んでみました。

著者は、20年前にスクラムという仕事のやり方を考案している。もともと、ソフトウェア開発を進める手法として従来のウォーターフォール型と呼ばれる方式に変わるものとして「スクラム」を導入したようだ。ウォーターフォール型だと、一つ一つステージをクリアしていくのでプロセスの進みが遅い。そして、必ずと言っていいほど遅れがでる上、出来上がったものが求められるものとずれているということがあったようです。そう、時代の進化は早いのです。綺麗なガントチャートをつくってそれに沿って開発を一つずつ進めているうちに、需要が変化しているということは容易に想像できます。トップダウン型プロジェクトマネジメントの行き詰まりです。

それを打開するやり方としてスクラムが誕生し、仕事が4倍のスピードとなるという成果を出している。これまでは、このやり方がソフトウェアやハードウェア開発のIT分野でしか知られておらず、この考え方を他の仕事や日常生活にも応用していくために、手法や良さをわかりやすく解説しているのが本書です。

”世界標準’のチーム戦術を知ることで、無駄なく最大限の成果を引き出す

会社という枠ではなく、チームとして仕事をしていて、もやーーーっとすることは多い。私自身の仕事の進め方がもやーーーっとしているからだと思います。具体的に表現すると、計画の立て方、時間配分、成果など、軸がない。その場その場で乗り切っている気がする・・。この部分に大きな気づきをもらえ、効果的な手法を知ったことで、読後かなり楽になりました。おそらく、時代が変わるまで、「スクラム」は私の仕事のやり方のバイブルとなるでしょう。そんな名著です。では、具体的に「スクラム」という手法について見ていきましょう。

スクラムの基本的な考え方

スクラムの基本として、「検査と適応」がある。プロジェクトを立ち上げたら、ときどき、正しい方向に向かっているか、顧客の要望に合っているかを定期的に確認するというもの。そして、今の作業をもっと改善できないか、もっとうまく速く進められないか、それを妨げているものは何なのかを考えるのです。ウォーターフォール型だと、最初に決まったガントチャートどおりにずるずる進めていくことになる。詳細まで決めた計画は崩壊しがちなので、作業をやりながら、変化や発見、新しいアイデアが生まれることを前提にすること。そして、早い段階で修正し、早い段階で失敗をする。実際に動くプロダクトを短いサイクルで完成してフィードバックを見る。ここでの気づきは、短いサイクルで何らかの成果物を出すこと、そこからフィードバックを得ること、そしてプロジェクトを妨げている要因をしっかりと確認してつぶしていくこと。これ、仕事でなくても、日々の生活でも役立つ概念ですね。従来の仕事のやり方に慣れている者としてはどーーんと最終成果物のことだけを考えてしまいがち。しかし、短いサイクルで何らかの完成形を出していくというのは、気づいてなかった重要点です。

スクラムの具体的なやり方

ストーリーで動くということが書かれており、チームで動くにはとても大切な概念だと思いました。チームでストーリーを共有できれば、途中での様々な変化にも対応できるし、判断基準の軸になる。ストーリーを完成させるための要求事項を細かく出して、それを優先順位をつけて取り組んでいく。小さなチームで、毎日最大15分程度の短い時間のミーティング時間を持つ。常にみんなが状況を把握して、自分の作業に没頭する。そして、その短いスプリントの成果を決めておく。ソフトウェア開発ではデモの完成であったが、他の仕事ではそれぞれ明確な小さいゴールを決めて、きちんと形にするということ。この形にすることがぼんやりしていると、なんとなく仕事はしていても、何も進んでいないということになりがちだなーと思いました。はっきりと成果物を決めておくことは重要です。そして、だらだらミーティングして終わりなんてことにもしてはいけない。と改めて気づきました。当たり前ですが、ミーディングは成果ではないのです。

付録としてついている「スクラム実践」に沿って仕事をやってみる

本の巻末に「スクラム」の取り入れ方が載っています。早速、これに沿って仕事を整理しています。この手法で実際に仕事をするとどうスピードアップするか、どう効果的か、半年後くらいが楽しみです。自分の業務への落とし込みがうまくできるか、少々不安ではありますが、とにかく小さい成果物を毎週出していくこと、その集合体が結果、目指していたストーリーを完結するという意識を持って取り組みます。本の中には、マルチタスクは×とか、半分やっただけではやってないのと同じとか、無駄は罪であるなど、効果的に進める上でのコツがたくさん掲載されてます。少々耳が痛いですが、「おっしゃることはもっともです!」と思えるアドバイスがたくさんあります。

成果をあげたい、スピードアップしたい方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士