「ヤンキーの虎」に見る、地方経済がおもしろい!

2016年の漢字が「金」に決まりました。個人的な今年の漢字は断然「虎」。その理由は「ヤンキーの虎」という本を読んだことから始まりました。

今年5月にこの本を読んで、とてつもないインパクトが残りました。私が事務局を担っている経営者のコミュニティが、まさに「ヤンキーの虎」たちの集団と言えるからです。地域に根ざした中小企業の経営者が多いコミュニティなので、本の中に書かれている人物像にバッチリ当てはまる人が多く、ニヤッとしてしまうほど。

グローバル化が進む中、元気がないと思われがちな地方経済だが、いやいや元気で面白い経営者がたくさんいる。「ヤンキーの虎」はいわゆる「マイルドヤンキー」の雇用主で親玉。著者は地方をまわって彼らを取材し、独特の視点で「ヤンキーの虎」の生態をまとめあげている。彼らが登場した背景、実像、どんなビジネスをやっていて、未来はどうなるのか、地方創生の行方・・・。データだけではわからない、まさに自分の足で得た情報をもとに、地方の将来や日本経済の見通しを語っており、地方経済の実態を知ることができます。

私にとっては、日々、ヤンキーの虎たちを支える立場から、彼らを改めて俯瞰することができ、自分の仕事に新たな視点を見出すことができた1冊でした。この本のおかげで、コミュニティの中では共通認識ができ、「ヤンキーの虎」は自分たちの合言葉となりました。まさに2016年を象徴する一文字は「虎」しか考えられないのです。(虎ンプも選挙戦に勝ったし!)

著者藤野氏の視点に興味津々で、年末のイベントに招致させていただき、講演いただきました。ご本人曰く、多くの著書の中でもっとも売れなかった本で、もっとも熱いメッセージ(メールや手紙)がたくさん届いたのが「ヤンキーの虎」だそう。うん、わかるわかる。一般受けはしないかもしれないが、わかる人には深ーくわかる貴重な本。しかし、本当は、誰もが一度は読んで、あまり知られてない奥深い地方経済を感覚的に理解してほしいと思います。おすすめ!

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士