いま、あなたが生きている12のアーキタイプとは?ーー『英雄の旅』

「人生の目的」というゴールが見えたら、次にすることは、自分の現在地を知ることだ。目的地が決まって自分の居場所がわかれば、どんな道程を通っても、ゴールにたどり着くことはできるだろう。人生という道のりは、Googleマップのように、簡単に検索して最短距離を進んでいくことは不可能だ。現在地がわかり、道のりをガイドしてくれる地図のようなツールさえ存在するのかしないのか。人生の目的が不明、自分の居場所もわからないという状態でいる人は、案外、少なくないと思う。特に、精神的な、もっと言えば、魂的な目的地と現在地を理解して生きている人は、一体どのくらいいるだろう。たとえ、目的地と現在地がわかっていたとしても、地図がないために遠回りしている人も、たくさんいるのではないか。先日、「人生の目的」についてのブログ記事を書いたので、今日は、続きとなる「自分の現在地」と「地図」について書いてみよう。

『英雄の旅』という本をご存知だろうか?この本は、人生において、自分の現在地を示し、道程も提案してくれる地図のような存在だ。いわゆる人生のGoogleマップだと思っている。そして、この本はなかなか手強く、Googleマップのように簡単に使いこなせない(読めない)。500ページ近くある量に圧倒されるし、人生の法則を神話から導いているのだから、誰もが気軽に読めるわけがないのだ。おまけに値段も3600円+税と全然かわいくない(笑)。しかし、これが人生の地図だとしたら、多くの人が躍起になって読むし、3600円なんて安いと感じるはずだ。

あなたも私も、人はみな英雄であり、人生は英雄の旅だ。どんな現実を生きていても、あなたは人生の冒険の旅を歩んでいる。「村(現在地)を出発した旅人(あなた)は、旅の途中でさまざまな経験をし、最後には悪者を倒して、一回り成長して何か(目的)を得て、村へ戻ってくる」という「神話の法則」を歩んでいる。この「神話の法則」は、古代から現代まで、世界中の全ての国や地域において、共通の物語だそうだ。「集合無意識」という深い部分にある、全人類共通の認識なので、誰もが共感してしまう。スターウォーズだろうが、スパイダーマンだろうが、人の心を掴むストーリーはこの「神話の法則」が元となっている。こういった物語の型をアーキタイプと呼び、主なアーキタイプは12ある。「幼子」、「孤児」、「戦士」、「援助者」、「探求者」、「破壊者」、「求愛者」、「創造者」、「統治者」、「魔術師」、「賢者」、「道化」。あなたはいま、どのアーキタイプを生きているのだろうか?

本の中には、アーキタイプ診断のようなものが記載されている。アーキタイプを知る方法は、本に記載されている以外にも、いろいろ存在する。アーキタイプは変化するもので、いま、自分がどのアーキタイプなのかを知ることが、「現在地」を知ることなのだと思う。そして、そのアーキタイプを全うするため、どのように進むのかを助ける地図になるのが、この『英雄の旅』という本だと思う。自分のアーキタイプを顕在意識で知ることは、旅を加速させ、成長を早めるだろう。

この本は非常に深く、ここから得られる知見は限りない。5年ほど前に初読したが、何度読んでも毎回新たな気づきがある。いまは、時折、辞書のように使用する。自分のアーキタイプに気づいた時、そのアーキタイプを調べるという感じだ。全て読む必要はない。自分が惹かれるアーキタイプだけを読んだり、それぞれのアーキタイプの特徴や作用を知るだけでも楽しい。初読する場合は、神話の法則、物語が人生に与えるインパクトを知るといいだろう。多くの人にとってハードルの高い本だと思うが、とても大切なことが書かれている。この本を100%活かすのは難しいかもしれないが、知らないと損しているなぁとも思う。

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士