圧倒的な結果を生む”場のつくりかた”とは?

掃除道」研修で最初に話題になったのが、”場のつくりかた”。「場が人をつくり、人が場をつくる」というように、企業においても家庭においても、人の成長に場づくりは必須である。誰だって、出社したら、気持ち良い空間で仕事をしたいし、散らかっていたり、清潔でない場所では、気が散ってゆっくりと仕事に向きあうのは難しいだろう。家庭の主婦であれば、家の中を快適に過ごせるように整えようと思うはずだ。

では、圧倒的な結果を生む場づくりとは一体どうゆうものなのか?具体的な方法論はたくさんあるが、重要な基礎となるのは、どういうメンタルを持つか、の一言につきる。「これでいいや」という気持ちなのか、「これがいい!」という気持ちなのかで、行動や結果が変わってくる。実際の事例をみてみよう。とある(当時、弱かった)スポーツ団体を日本一にするために、「日本一」のマインドを持つことを教え、日本一の部屋づくりをさせたら、本当に数十年ぶりに日本一になったらしい。「綺麗だし、この程度でいいや」ではなく、「自分達は日本一になるのだから、日本一の部屋で生活しよう」と考えて、行動した結果だ。具体的には、目に見えないところまで、アルコール消毒するなど、一片の曇りもない部屋づくりを行ったらしい。「これ以上の部屋は日本に存在しない」と思えるところまで掃除したのだ。この部屋づくりの過程で、「自分達は日本一である」というマインドが育ち、何事につけても、日本一の振る舞いをするようになり、とうとう目標であったスポーツ大会においても日本一になったのだ。

最近、同様の事例を聞いた。水泳の元オリンピック選手から泳ぎ方を教えてもらったという知人からの話だ。一流の選手と一般人の違いは、一言で言うと、「普通基準」が異なるということだ。例えば、1日に3000メートルを泳ぐのを「普通」と思うか、「すごい、無理無理」と思うか。当たり前の話なのだが、一流のになればなるほど、この「普通基準」が圧倒的に高いところにある。3000メートルを少ないと思って5000メートル泳ぐ人と、3000メートル泳げば十分と思う人、3000メートルは無理なので1000メートルでいいやと思う人。マインドの違いが行動の違いを生み、長年積み重なって、結果の違いを生むことになる。原理原則ではあるが、ハッとさせられた。

売上をあげる、何らかの記録をつくる、など成果をあげたいなら、マインドから変える必要がある。結果にふさわしいマインドを持たないといけない。その具体的な行動として、場づくりは第一歩であり、甘く見てはいけないと思った。「普通基準」が低い自分への警鐘となる気づきである。まずは、得たい結果に合ったマインドを持って、日々場づくりしていくことから、すべては始まるのだ。

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この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士