【別府通信:毎日が地獄】2024年10月

(東京都内との2拠点生活を経て、期間限定で大分県別府市に住んでいます。その様子を定期的に綴っています。)

別府も少しずつ秋めいてきて、気持ちの良い気候の日が多い。湿気が減ってまとわりつくような暑さはなくなり、さわやかな太陽の暖かさと風がなんとも心地よい。クーラーをつけなくなり窓を開けている日々を過ごして、はじめて気づいたことがある。たまーに、ぼぉ〜という汽笛が聞こえてくる!なんて風情なんだ。海の近くに住んだとしても、大きな船が停泊する港がなければ汽笛なんて聞くことはできないだろうから、なかなか貴重な環境だと思う。

運転はずいぶん上達した(と思う)。車にあらゆる策を施したので、走りがなめらかになり、燃費があがり、自分と車の一体感が出てきた。今、一番楽しく運転できている。

ゴルフも少しはマシになってきた。TRACKMANというシステムを搭載している打ちっぱなし場が気に入った。90分打ち放題で、集中すると240球くらい打てる。豆や水ぶくれができ、皮がめくれるのを繰り返して痛いけど、こういうのも部活みたいで悪くないなぁと思う。

別府はたくさん美味しいものがあるけど、冷麺の美味しさに目覚めつつある。太くて弾力が強い食べ応えのある麺が特徴で美味しい。別府に来るまで冷麺が有名とは知らなかったけど、名店がいくつかあるので制覇したい。

遠出して海の幸なんかを食べに行くと、生の海鮮はもちろん美味しいのだけど、日本全国で考えると、やはり北陸の魚には敵わないかなぁというのが個人的な印象。身の締まり具合が、日本海の海流に揉まれた魚には及ばないのかな、と思う。スーパーなどに陳列されている海鮮が豊富なのはとてもありがたい。山盛りの新鮮なあらを買ってきてあら炊きすることが増えた。

リベンジで宇佐神宮の奥宮を訪れた。かなり神秘的な神社で参拝客も少なく、ゆっくり参拝できた。奥宮がある山自体が御神体で、40分程度山を登るのだけど、行き帰り合わせて3〜4組の人たちとすれ違っただけ。季節も天候も良い週末でこれだから、訪れる人はもともと少ないのだろう。昔ながらの素朴なイメージで、約600mもの高さまで登ったところに石を並べた参道や石の鳥居があるのはなんか不思議だ。本殿はなく拝殿があって、その先はさらに鳥居があって禁足地となっている。神社のことは詳しくないがけっこう珍しいつくりだと思う。御神木があり、そこにいる蛇と遭遇した。参拝する際にはビリビリする感覚があり(そういう経験は初めて)、とても神聖な場所なんだと感じた。考えてみれば、宇佐神宮は八幡系の総本山で、その奥宮なのだからそりゃすごいはずだ。

宇佐方面へ行く楽しみは、唐揚げ発祥地の中華料理店でラーメンを食べること。唐揚げもおいしいのだけど、まぁ、他にもあるかなぁというおいしさ。しかし、そこの中華そばの麺は稲庭麺を使っていて、つるつるもちもちの食感がたまらん。スープもあっさり醤油系なんだけど、とろみがあってしっかりしていて、これまたたまらんのです。

宇佐の道を走るのも楽しくて癒される。今ちょうど、稲刈り前の稲が黄金に輝いていて、ススキが風に揺れ、彼岸花やコスモスが道端に咲き乱れている。窓を開けて車を走らせると畑や田んぼの匂いに混じって金木犀の良い香りがする。

と、初秋の別府(周辺)もなかなか良きです。

この記事を書いた人

tomoko3

現代のエビデンス社会では認められていない本物の「自然の理」を実践中。
それは、水や光に学ぶことであり、なんにでも応用できる。
室内水光栽培士/結界士