昨夜、今年のオリックスの試合が全て終了した。
最終ということとタイトルかかった宮城が投げるので、いつもより少し前のめりで試合を見ていた。
試合ははじめから雨が降っており、宮城とバッテリーを組んでいた若月の満塁ホームランで、チームは早い段階からリードしていた。
宮城の投球も当然ながらかなり気合いが入っていた。大粒の雨がしきりに降っていて、相手側は守備がエラーしたりピッチャーも思うように投球できず苦心しているようだった。そんな中オリックスナインの守備はファインプレーありキレありで宮城のタイトルのために一丸となっているように見えた。もちろん本人も宮城らしい投球を雨に負けず続けていた。
雨は激しく降り続け、試合は中断をはさんで結局7回表の攻撃途中でコールドゲームとなる。
これにより、あと少しのところで宮城は規定投球回数に達することができず、タイトルにも届かなかった。
こんなことある?
最後の最後に雨ですか?
自分(達)でダメにしたり相手が強くてダメになったのではなく、天候に阻まれて最後まで投げさせてもらえないという結末。
宮城が泣いていた。
一ファンとしても何とも気持ちの持ちようが難しい終わり方だった。
そして、監督の辞任発表。
いやいやいやいや、こんな終わり方ある?
一夜明けてもSNSやネットで繰り広げられる中嶋聡祭りを見て、また胸が締め付けられる。
今期はじめから、ずっと何かがおかしくて、歯車が噛み合わず、あってはならない瞬間や事象がたくさんあった。
守備が上手いベテランがエラーを連発したり、守護神があってはならないところで打たれる。推しの投手は体を大きくしすぎてバランスを崩し、本来の力を出せない期間が長かった。怪我人が続出し、昨年まで活躍していた選手たちが次々と不調となり、チームとしてのまとまりはどこかに消えた。期待のFA選手も期待ほど振るわなかった。投打が噛み合わず、苦々しい思いで終える試合が続いた。監督の采配が裏目に出てるように思えてしまう試合もたくさんあった。監督の言うように慣れやダレも見られたし、表には出てこないしがらみなんかもあったんじゃないかと思う。
あってはならない、ありえないような事ばかりが思い出される一年。
最後は雨男の宮城が雨にやられるという、なんとも気持ちの持っていきようが難しい終わり方をした。(試合は勝利したんだけれども)
現象としては「エントロピーが増大した」だけで、そこに良し悪しはない。ただ、感情的にぐさぐさ刺さるものがある一年だった。
弱いオリックスに戻っただけと言えばそうなんだろうけど、「中嶋聡」という監督指揮のビフォーアフターは、全く異なる世界線になるような気がする。そのくらいインパクトある振動を放ってくれ、チームを導いてくれていた。まだ気持ちの整理はつかないけど、ただの一ファンをこんなにも魅了してくれた聡に、その走り切った4年間+αに、感謝しかない。