第六十次式年造替記念で普段は見ることができない御本殿を特別参拝してきました。
最近、歳をとったのか、神社仏閣めぐりが楽しくて仕方がない。とはいえ、あまり詳しくないので、詳しく説明してもらえる会に参加し、参拝してきました。4月下旬、お天気は晴天で気持ちのよい休日でした。近鉄奈良駅を下車し、猿沢の池などを通ってゆっくり歩いて行きました。15分くらい歩いて一之鳥居に到着。ここからさらに10分くらいかけてやっと集合場所の二之鳥居へ。バスも出ているけれど、30分に一本程度でちょっと不便ですね。私はウォーキングを楽しめましたが、足が不自由な方や小さなお子様を連れていたりすると大変だよなーと思いました。
とはいえ、歩きながら若く芽吹いた木々を見たり、優雅にお散歩している鹿達に遭遇して、なかなか楽しい散歩道でした。
春日大社は約1300年前に藤原氏によって建立された神社。
春日大社の敷地内にはたくさんの神社があり、本殿には4柱の神様が祀られているそうです。
日本神話によると、第一神のタケミカヅチノミコトが白い鹿に載って神社の向こうの御蓋山の頂上に降り立ったと言われています。
奈良の鹿が神様の使いとして大事にされているのは、それに由来するとか。ちなみに第二神はフツヌシノミコト、第三神がアメノコヤネノミコトで第四神がヒメガミ。第三神と第四神の間の子供が、アメノオシクモネノミコトで若宮さまと言い、春日若宮本殿に祀られています。
と、まずは基礎知識をおさらいしましょう。
美しく見頃だった藤の花。
歴史深い神社仏閣というのは、すばらしい大木がたくさんあります。神殿の見学も興味深いですが、いろんな植物を見ながら歩くのがとても楽しいですね。特にこの日は「砂ずりの藤」と名付けられた有名な藤棚に花が咲きほこり、神社の朱色と藤の紫色のコントラストが何とも日本らしく美しかったです。この「砂ずりの藤」は地面の砂にするぐらいながーーーーく伸びるからだそうです。
春日大社に行くなら4月末から5月初旬が良いかもしれませんね!
他に注目すべきは灯籠です。釣り灯籠が約1000基、石灯籠が約2000基の合わせて約3000基がある春日大社。もちろん日本一だそうです。
特別公開中の御本殿に参拝できました。
20年に一度の御本殿の造替により、普段は足を踏み入れられない特別な場所から国宝御本殿を間近で拝観できました。御本殿の修理のために、4人の神様は御仮殿の移殿(うつしどの)に移動しており、そちらも参拝できます。残念ながら撮影禁止だったので、心を静めて参拝することに徹しました。GWくらいで特別公開は終了の予定でしたが、6月30日まで延長で公開しているようです。
このチャンスを逃すと次に見れるのは20年後。ご興味ある方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか?